09/05/2026
小泉今日子さんのメッセージ。池谷監督の投稿をお読みください。
小泉今日子さんが武道館で行われた還暦記念ライブで憲法9条の朗読を流したことが波紋を呼んでいる。ナレーションは彼女が敬愛する俳優の故佐藤慶さん。さらに戦争反対のメッセージが書かれた銀のテープも客席に向かって放たれたという。
僕はすばらしいと思う。小泉さんは入管法改正のときもハッシュタグを付けて「送還ではなく保護を」とツイートするなど以前から政治的なメッセージを積極的に発信してきた。今回は自身の節目である還暦ライブである。アイドルから始まり役者として経験を積み、その間、つねに残酷な大衆の目にさらされて生きてきた。どうにも許せないことを目の当たりにして、彼女の心の中で社会の不正義にNOを突きつける「使命」のようなものが芽生えたのではないか。そして還暦を迎えたいま、守るべき大切なものが何かをついに見つけ、つづく世代のために声を上げる決断をしたのではないか。もしそうなら、僕にはその気持ちがよくわかる。
これに対しネットでは「気になる左傾化」だの「政治信条の押し付け」だの、心ない誹謗中傷の声が上がっている。ちょっと待ってくれ。戦争反対と当たり前のことを叫ぶのがなぜ批判されなければならないのか。しかも左傾化などという無意味なレッテル貼りをされながら。
また、それをどう受け止めるのかはファン一人ひとりの個人の問題であって、彼女のメッセージを受け止めるのもよし、静かに離れていくのもよし、小泉今日子を鏡として今の自分を見つめ直する機会にすればよいのだと思う。大切なのは声を上げること。声が上げられなくなったら、もうその社会は終わりである。
この世に政治と無関係なことなど一つもない。それは芸能活動だって同じである。小泉今日子さんの勇気を心の底から称えたい。